私がニュージーランドで過ごした1年間は一言では言い表せないほど、とても充実していました。ニュージーランドに着いた直後は永遠のように感じられた時間も、帰国した今となってはとても短かった様に思います。多くの事を経験できた今までにない1年間でした。
留学して3カ月が経つ頃までは英語が全く理解できず、異文化にもなかなか馴染めずにいて、1人で落ち込むことがよくありました。ヨーロッパの留学生達がどんどん英語が上達する中、私は英語を聞き取ることさえままなりませんでした。彼らは日本人よりも英語に早く慣れると分かっていても、やはり悔しかったです。でも、その悔しさをバネにして英語を上達させる事が出来ました。とにかく機会があれば話す事を目標に1日1回でも多く話をするように心がけました。ホストファミリーや友達の助けもあり、帰国するまでには英語で難なく会話できるようになりました。今思うと英語を話せなかった事が信じられませんが、時々日記を読み返し、当時の事を思い出しています。
留学中はホストマザーがすごく親切で、ニュージーランドでの家庭生活をとても楽しみました。ホストマザーは常に私の英語を考えてくれました。最初は私の変な発音を直すために絵本や小説を音読したり、英語で会話ができるようになってからは私の語彙のために意図的に難しい単語やイディオムを使ってくれました。また、東洋の文化に興味があったので日本とニュージーランドの文化の違いについて話したりもしました。そんなホストマザーには本当に感謝しています。
次は、帰国する約10日前に学校で行われたダンスパーティー、Ballについて話をします。Ballは学校行事の中で一番盛り上がると言っても過言ではないと思います。Ballの写真(添付)が一番思い出に残っているのは、もちろんBallが楽しかったからでもあるのですが、Ball当日まである1人の友達がずっと私を助けてくれたからです。一緒に写真に写っている女の子です。彼女はニュージーランドで出来た友達の中で1番仲が良かった子で、いつも私を支えてくれました。
グループクラスが一緒だったことが彼女との始まり、最初は本当に「ただの友達」のような感覚でしたが、時が経つにつれ、彼女のことをたくさん知ると本当に「かげなえのない友達」になりました。彼女は学校での活動や勉強が忙しいにも関わらず、いつも私のことを気にかけてくれました。皆がBallの事を話している時、それが何なのか全く分からなかった私に優しく教えてくれました。
Ballまでの準備も私が何をするべきなのかを教えてくれ、本当に助かりました。1人でBall用に髪を結べない私の代わりに髪を結んでくれ、さらにはBallの会場まで古い雰囲気のある車で一緒に連れて行ってくれました。何から何まで手伝ってくれてBallをとても楽しむ事ができました。
そんな彼女は帰国当日、学校を早退してまで空港まで見送りに来てくれて、本当に嬉しかったです。彼女にはただただ感謝の気持ちでいっぱいで、こんな素晴らしい人と友達になれて私は本当に運が良かったと思います。
最後になりましたが、WYSのみなさんには、このような機会を与えて頂き本当に感謝しています。
有り難うございました。