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愛があってこそ
▼渡辺晃さん、多賀子さん (千葉県在住)
【リード】
2010年10月から半年間、フランスからの留学生マノンさんのホストファミリーをされた渡辺さんご夫妻。
「いろいろ楽しかった」と笑顔でマノンさんとの生活を振り返るご夫妻に、お話をうかがいました。
ホストファミリーになろうと思ったきっかけ
子供がいないので子育てをしたことがないから、楽しそうだなと思った。
フレンチレストランをやっている関係で将来フランスに行きたいので、フランスについてたくさん知ることができるとも思ったから。
![watanabe-img01](https://www.wys.gr.jp/wp-content/uploads/2019/12/watanabe-img01.jpg)
受け入れるにあたって何か準備をしましたか?
そうじくらいかな。ホストファミリーチェンジだったので、前の所で何があったのかは気になった。聞かないほうがいいのだろうけど…不安はありました。
マノンは本当に頭のいい子でした。熱心でよく勉強していた。性格はおおざっぱで神経質には程遠い、手間や世話のかからない子でした。あと、ものすごい節約家。
自分達には子供がいないから比較対象もいないから、よくわからないけど、自分からいろいろな経験をしていた。けっこう大人っぽかったし、日本にいる間でも成長したと思う。
コミュニケーションについて
日本語を覚えるのにいろいろな友達を紹介したり、作ってあげて、会話の機会を与えた。あと、毎日お弁当と引き換えに置き手紙をくれた。間違っていれば直してあげて…。いつも日本語で話していた。わからなければ辞書を使い、本人も努力をしていたので、上達がとても早かった。
![watanabe-img02](https://www.wys.gr.jp/wp-content/uploads/2019/12/watanabe-img02.jpg)
もしわからないことがあれば、すぐその場で解決するようにした。意味とかも理解するまで話をたくさんした。 やはり、しきたりや習慣の違いをずいぶん感じたが、今までの生活とまったくちがう生活になり、とても楽しかった。
マノンは自分からきちんと私達の生活に溶け込もうとしていた。すごく成長したと思う。
ファミリールールについて
![watanabe-img03](https://www.wys.gr.jp/wp-content/uploads/2019/12/watanabe-img03.jpg)
比較的自由だったと思う。縁があってうちに来たから、楽しんでほしかったし、日本をいろいろ知ってもらいたかった。
何か注意する時は、明るく「そうじ! 今日はそうじ!!」などと言った。遠慮してものを言ってはだめだと思う。言うべきことは言うことが大切。
レストランを経営しているため、忙しい時や予約がたくさん入っている時は手伝ってもらった。でも、いつも「何かお手伝いしますか?」と自分から聞いていた。お世話になっているから何かしたいという気持ちが伝わってきた。
毎朝早く起きてお弁当を作るのはちょっとだけ大変でした。でもいい経験だと思って。マノンはごはんが大好きだったので助かりました。私もお弁当づくりに力が入ってしまって…。学校でマノンのお弁当は大きすぎると言われて小さくしたり…(笑)。けっこう太ったと思います。 クリスマスにフランスから洋服が送られてきたけど、入らなかった(笑)。
学校の話はよくしてくれました。一度電車で痴漢に遭い、手をひねりあげてひっぱたいてきたとか、かっこいい男の子に声をかけられたと喜んで帰ってきたり…。
一番の思い出
旅行したこと。でも日々が楽しかった。言葉が通じないことも楽しかった。わかないからこそ話そうとするし。
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面白いエピソード
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マノンも初めは温泉が嫌で「やだやだ、はずかしい」と言って入りませんでした。
でも、一度入ったらやみつきで、朝早くに1人でも入りに行っていました。
そして、日本人への一言…「日本人はラッキーです」とのことです。
ホストファミリーとして一番大切なこと
たくさんお話しすること。学校のことでも何でも。ゆとりを持って、自分も楽しみたいという気持ちで。見返りを求めてはだめ。
ホストファミリーになる方へのアドバイス
自然体で接すること、最初は気を使ったりするけど長続きしなくなる。そのままの生活を知ってもらい、理解してもらう。あいまいなのはダメ。誤解をまねくから。そして何よりも、愛情を持つこと。愛情があってこそできる!